飛びあがるように
今年のチョコまつり、みなさま、どんなおいしいチョコに出逢われましたか?
私は今年は、おいしいプリンで有名な葉山のマーロウさんの、ミックスチョコレートケーキでした。数種類のチョコレートがぽってりした抽象画みたいに表面を飾る愛らしさと、濃厚な風味がすてきでした。
おいしいものに出逢う時の、わくわくとした期待と、それを味わう高揚感と冒険心、満たされる想いと幸福感、などを勝手にこの楽曲に見出してしまうのは、食いしん坊すぎるでしょうか。
おいしい気持ちがはじけて、飛び上がりたくなってしまうような……
ちいさい頃、ディズニー映画の『ピーターパン』が大好きでした。
ウェンディでもティンカーベルでもなく、私はピーターパンになりたかった。
ネバーランドに住みたかった。
あんなふうに、自由で、愉快で、ちょっといたずら心がある、だけど仲間を守る気持ちの強い、かっこいいひとになりたかった。
小生意気なところは似ていたけれど(笑)、そのほかはとても彼のようにはなれずに、おとなの道を歩んでいるけれど、心の片隅にはネバーランドへの憧れをひそめて生きているように思います。
親友とイギリスに旅した時、ケンジントンパークのピーターパン像を見られて、感動しました。リスが足元に駆け寄ってきて、ピーターラビットの世界のようでもあって、イギリスには野良リスがいるんだねえと、親友としみじみ驚いたものでした。
時間がたった今、住んでいる我が家の前の電線を、時折リスが駆け抜けていきます。日本にも野良リスはいるんだ、とこの街に住むようになって知りました。ここでは悪さを働く面が話題に上ることが多いですが、イギリスでのあの時間があるせいか、私にとってリスはどこか、ネバーランドやピーターパンを連想させる、憎めないやつなのでした。
おっと、話が逸れましたが、こちらの演奏をされているのは、ピアニストの山中惇史さんと高橋優介さんのピアノDUO、176(アンセットシス)。作曲家でもあるお二人が編曲も手がけられています。この曲が入っているアルバムには、ハリーポッターのテーマも含まれているのですが、ピアノ2台でオーケストラのような重厚な響きがしてすてきです。機会があればぜひ聴いてみてください。
山中さんは尊敬するピアニストのおひとりで、作曲家、編曲家、演奏家と多彩なご才能を発揮されているのですが、お料理の腕前もすごい! 食いしん坊として目の離せない方でもあります。何度か演奏会に出かけていますが、今年もそんな機会があればいいなと想う次第です。
みなさまにも、今年も、おいしいものとの出会いがたくさんありますように。
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