Kenaston/Chilly Gonzales昨年が終わりかける頃に知った、チリー・ゴンザレスさん。ピアノのみの“Solo Piano”シリーズがとても好きで、年初から毎日のようによく聞いています。中でもお気に入りなのはこちら、“Kenaston“。途中で聴こえてくる高音の旋律が、こぼれ落ちてくる金平糖のようで、たまらなくかわいらしいのです。悲喜こもごもある中でも、明るくて陽気で穏やかに思えて。こんなふうに一年を過ごせたらいいなと、雰囲気にたっぷり浸っています。配信サービスで聴けるものと、こちらのご本人の演奏映像では、少し曲の雰囲気も違うのですが、それもまた楽しい。ご興味おありの方は、よろしければ聴き比べて見てください。2025.01.18 05:49
2024年もありがとうございましたすっかり年が暮れましたね。みなさまの2024年は、どんな一年でしたでしょうか。おかげさまでお仕事面では、横浜での個展でたくさんの皆さまに出会えたことにはじまり、憧れの文芸誌へも作品を掲載していただけましたし、大好きな先生方とアンソロジーでご一緒させていただけて、とてもうれしい一年でした。今年は、たくさんの新しい経験に出逢えた一年でもありました。人生ではじめてオペラを観せていただきまして、ひとの声とはこんなにもうつくしいものなのかと、魂が震える思いがしました。口から無数の宝石がきらめきながら飛び出してくるようでした。うつくしかった。はじめてお仕事として書店さんに伺わせていただいたのも、うれしく貴重な機会でした。来年以降のお仕事の準備で、普段は覗けない場に伺えたのも、楽しかったです。身近なところですと、8年ぶりくらいに、新しい髪型になりました。今の髪型は、なんといっても、寝癖が楽しいのです。起きるたびに、奔放に跳ねます。鳥の巣ふう、スーパーサイヤ人ふう、メドゥーサふう、鬼太郎ふう。毎朝起きるのがとても楽しみです。美容師さんに「寝癖がとてもいい」と熱弁したところ、そんな客ははじめてだと大笑いされました。ふつうは寝癖が困るっておっしゃいますよ、と。そして今も、人生初体験をしているところです。お医者さまがすっかり閉まってから、左足首が急に腫れて熱を持って痛み、歩けなくなりました。三日前に、右足の小指を椅子の脚にしたたか打ちつけたのに、翌朝ぶつけたことをすっかり忘れて「なぜだか足が痛くて腫れてる」と首を捻ったので、今回も覚えてないだけで、捻ったりぶつけたりしてたかもしれません(原稿にばかり頭が向いてる時は、こんなことがよくあります。小指は、翌日同じところを同じ場所にぶつけて思い出しました)。見ていただいた整骨院の先生には、外傷じゃないなら、食べ過ぎじゃない? と言われまして、思い当たる節がたっぷりあるので、来年はちょっと体のことも考えてよね、というメッセージだと思うことにします。私的な大事件は、人生二度目の偉業を達成したこと。大河ドラマ『光る君へ』を年内にぜんぶ観られました。私は脱落が多く、なんなら我が家のHDDにはまだ『真田丸』が4話残っていますし(がんばった方)、『鎌倉殿の13人』は上総介ショックから立ち直れないまま(結構前半)、残り全部がまだNEWマークと共に残っています。大河ドラマ完走は、人生二度目の達成です(ちなみに初回は小学生の頃の『独眼竜政宗』)、これはとても大きな自信になりました。新年の目標は「『べらぼう』を最後まで観る」です。『光る君へ』は作家、『べらぼう』は出版&プロデューサー。書籍や出版界に、たくさんよき陽が当たる年になると良いですね。作曲家・音楽家のチリー・ゴンザレスさんを知ったこともうれしかったことのひとつ。大好きなのは“Prelude in C Sharp Major”、ご本人の演奏を見つけたので、ご興味ありましたら。この曲の、とくにアリス=紗良・オットさんの演奏がとても好きです。2024.12.30 06:21
ごはん日記少しほっとしたことがあったので、プチお祝い。キャベツのバジル和え、ごぼうの唐揚げ、ポテトサラダのクミン添えと、わさびしょうゆの牛ステーキ。たっぷりのミルクコーヒーで、ひと息ついて、続きをがんばります。2024.11.13 03:22
ごはん日記急に寒くなりましたよね。雨降り、傘をさしていそいそとパン屋さんへ出掛けました。お目当ては新作の栗のパン。デザートにチョコピールパン。秋味ブレンドのコーヒーと一緒に、秋のお味をしみじみおいしくいただきます。2024.09.27 04:10
KaBosコレクション2025にノミネートしていただきましたありがたいお知らせをいただきました。たいへん光栄なことに、勝木書店さまの【KaBosコレクション2025】に『うしろむき夕食店』をノミネートしていただきました。2024.09.02 07:34
ごはん日記いつの間にか、といつも言っている気がするのですが、ほんとうに1日が飛び去るのが早くて。苗を植えたり、草取りをしたのはついこの間だと思っていましたが、あれは梅雨明けがどうこう言っていた頃?気づいたら、「実ができてる!」と喜んでいた、小指の爪のような青唐辛子、収穫して凍らせて今年こそ秋にゆず胡椒をと思っていたのに、全部すくすく育って真っ赤になっていました。まともなお手入れをしてもらえていない過酷な庭だというのに、植物たちはけなげに育っていました。なかなか元気が出ないな~と言ってたバジルはわんさか増え、何年か前に一度植えて今年はなにもしていないシソが、勝手に生えていました。副え木を大きく越してぐんぐん育ったミニトマトも、家族がたびたび収穫してくれていましたが、最後の一粒に。生ハムを添えて、夏の名残を閉じ込めたお庭のペペロンチーノを。2024.08.27 08:45
*重版決定いたしました*おかげさまで『眠れる夜のご褒美』、またもお重版決定の、ありがたいお知らせをいただきました。3刷になります!お手に取ってくださるみなさま、応援してくださるみなさま、ありがとうございます〜!「ひめくり小鍋」に出てくるお鍋、いくつもの候補の中から選んだのですが、秋冬はもちろん、夏の暑いさなかにも、暑さと向き合う力をくれるおいしいお味になっています。今の季節、冬森家ではこの組み合わせで、フォーを拵えていますよ。よろしかったら、お試しくださいね。2024.07.26 05:30
重版決定いたしました『眠れぬ夜のご褒美』、おかげさまで、発売早々にお重版決定とのお知らせをいただきました!すぐにお手に取ってくださったみなさま、応援してくださるみなさま、ありがとうございます。とてもすてきな作品ばかりですので、どうぞごゆっくり、お召し上がりください。私の個人的な大好きポイントは、こんなところにもあります😊よかったらお手にとってじっくりご覧くださいね。2024.07.12 02:53
よねん遠い昔のこと。『くまのパディントン』で、すてきだと胸を踊らせたのが「誕生日が2回ある」ことでした。ふと気づけば、私にも、自分がこの世に生まれ出でた日と、書き手として世にお目見えした日の、2回の誕生日がありました。『縁結びカツサンド』を2020年7月6日に出していただいてから4年になりました。パンにお酒にフレンチ、お鍋やお弁当、おいしいおいしいとうれしく書かせていただいています。作品を通じてたくさんのみなさまとご縁がつながり、気に入ってくださった方、お求めくださった方のおかげで、今も書き続けられています。出逢ってくださったすべてのみなさまに、心から感謝を込めて、ありがとうございます、と申し上げたいです。引き続き、おいしいものに心を捧げて、精進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。2024.07.06 04:17
『眠れぬ夜のご褒美』2024年7月季刊アスタvol.9「夜食」に書かせていただいた短編「ひめくり小鍋」を、すてきなお夜食のひとつにまぜていただきました。大好きな先生方の作品とご一緒させていただき、うれしいです!いくつもの悩める夜と、そんな時に味わうとびきりの美味を、ぜひご賞味ください。2024.07.04 07:03
読切り短編を掲載していただきました本日発売の『小説推理』7月号に、読切り短編「しふく弁当ききみみ堂」を掲載していただきました。どうぞよろしくお願いいたします。(しつこいようですが、推理小説ではありません)今回の主人公は大学生。もう十数年前になるでしょうか、彼の出身地からも近い(はず)、大原美術館へ旅した時の思い出の食べ物のひとつが、じゃがいもでした。居酒屋さんで出てきたじゃがいもの煮たのの味。それを今作では別な食べ物にアレンジして、みなさまに味わっていただけます。私にとってはなかなか衝撃のお味だったのですが、きっと逆の立場でこの味で育ったひとが別な地に行ったら、恋しくなるだろうな、と思いました。よかったらお味見なさってください。2024.05.27 07:07