憧れがひとつ手に入る日
今年の冬、大きな大きな、変化を迎えた。
我が家に石油ストーブが来たのである。
扱いに自信がなくて手を出せずにいたものの、なんといっても「ストーブの上で料理」は、憧れ中の憧れ。
もっとも、子供の頃は石油ストーブだったのだし、実家ではいまも活躍しているのだけど、どうもそこつな自分自身が信じられなくて、手を出せずにいた。
我が家にくる暖房器具として何台目にあたるのか、セラミックヒーター、パネルヒーター、石油ファンヒーターなどなど。
家を手がけてくれた建築士さんにたずねたところ「石油ストーブがいちばん熱効率がいいよ」と伺いながらも、手を伸ばさずに来たのに。
今年は「よし、ちょっと、がんばってみようか」と勇気が出た。めでたく家族会議でも承認してもらえ、我が家にやってきた石油ストーブ。
冬至だった昨日、ついに憧れの「ストーブの上で料理」、かぼちゃを煮た。
といっても、やはりそこつものの私は準備しておいたのにすっかり忘れていて、夕飯を食べ終えた後に、母からの「冬至かぼちゃ煮た」というラインで、買っておいたかぼちゃと柚子を思い出す始末。
大きな鍋しかなかったので、あんを炊くのは断念、市販のゆであずきで。
くつくつ煮えるストーブの上のお鍋は、なんだかとても、機嫌よく見える。
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