Sweet voice

展覧会終幕のお知らせもきちんとしないうちに、月が変わり、それももう半分も過ぎてしまったそうで……なににあくせくしているのかはまた後日のお知らせに譲るとして(割とすぐかと)、毎年のチョコレートと音楽のページ、すっかり後手にまわってしまいました。


今年は、大好きな甘い声をご紹介いたします。

コシミハルさん。

私がフランス近代音楽にハマったのは、コシミハルさんの”La voix de Paris”というアルバムがきっかけでした。印象的なジャケットとフランス音楽に興味を惹かれたものの、手元不如意な高校生の身にはチケットは高嶺の花。が、救いの神はいらっしゃいまして、懸賞に当選してライヴに行くことが出来たのです。

その後お小遣いを貯めて求めたアルバムは、何度も読み返して擦り切れたライナーノーツとともに、手元に今もあります。フランス近代音楽の作曲家・プーランクやオネゲル、ダリウス・ミヨーを知ったのは、このアルバムから。このアルバムと、ライヴのサポートメンバーでいらしたピアニスト小原孝さんのフランス曲を集めたアルバムから、フランスへの興味関心もたくさん広げていただきました。(余談ですがここで広がった「好き」が高じて学生時代にパリに短期留学させてもらい、買い集めた本や楽譜がアパート火事で燃え、その時の体験が『すきだらけのビストロ うつくしき一皿』の瑠璃ちゃんにつながる……という、壮大な伏線)


鈴を転がすような声、という言葉に、私はいつもコシミハルさんのお声を思い出します。今年のチョコレート祭り(後夜祭?)には、金平糖のような甘い歌声はいかがですか。

コシミハルさんの歌う、フランク・シナトラの名曲。お楽しみください。

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