文庫になります
このたび、デビュー作『縁結びカツサンド』を、文庫にしていただけることになりました。
単行本を買ってくださったみなさま、読んでくださったみなさまのおかげです。本当にありがとうございます。
単行本の素敵な表紙はそのままに、小ぶりなサイズになって、お目見えいたします。そして帯には、青山美智子先生にとても素敵であたたかなお言葉をいただきました。ありがとうございました。
一冊の本を選び出す、というのは、本好きの方であればあるほど、とても悩むと思います。世の中にはたくさんの素敵な本があって、どの物語も輝くような魅力にあふれ、あなたの手を待っているから。
その中で『縁結びカツサンド』をお手に取ってくださった方、ありがとうございます。名前も知らない新人の本に手を伸ばす勇気は、並大抵のものではなかったかもしれません。できれば、手を出してよかった、と思っていただける一冊であれたら……と願います(違った方はごめんなさい)。
さかのぼると、単行本を、みなさまのお手元に届けてくださった書店のみなさま、涙がでるほどうれしいお言葉をくださった小路幸也先生、伊吹有喜先生、物語を素敵な装丁と装画で包み込んでくださった須田杏菜さん、伊藤絵里子さん、印刷してくださったみなさま、校正してくださった方、送り出してくださったポプラ社のみなさま、なにより編集の労をとってくださった森さん、鈴木さん。たくさんの方々のご縁に導かれて、みなさまのお手元に届いた一冊です。
書店さんの棚に並ぶどの一冊もきっとそうなのですが、本を愛するみなさまの手で、本を愛するみなさまのもとに、本が届けられていくのだなぁと、しみじみ思います。
小さなカツサンドもまた、たくさんのみなさまのお力添えを賜り、みなさまのもとへ旅立ちます。
発売は8月初旬です。5日頃?と伺っていますが、お住いの地域によって前後するのではと思います。少しでも楽しんでいただけたら、そして頬をゆるめたり、肩の力が抜けたりするお時間になれば、と祈ります。
文庫版には「おいしい文学賞」最終候補にしていただいた、物語の発端になった短編「もうひとつの縁結びカツサンド」も収録されています。『縁結びカツサンド』はここから生まれました。併せてお楽しみいただけたらうれしいです。
またも感染の波が大きくなり、みなさまや書店さまにご挨拶に伺うことが難しい状況での発売となります。とてもお世話になっているのに、ご挨拶に伺えないのが心苦しいです……。ですが、諦めずに、いつか必ず、今の分も御礼を申し上げられる日がくると信じて、その日までがんばります。
みなさまに、心からの感謝を込めて。
p.s. 今回、サイン本を作らせていただきました。どちらの書店さんにお世話になるか私もわからないのですが、一冊一冊心を込めて書かせていただきました。もし、ご縁がありましたら。
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