待ち時間。別名を、インストールって長い。
◆ときどき、奇特な方が、私にお仕事を頼んでくださいます。もう完全に、門前の小僧なんとやらなのだけど、名前をつけたり、世界観を考えてみたり、ロゴをつくったり、絵をかいてみたり、デザイン仕事をやらせていただくことがあって、今回もそんなお話をいただきました。
個人的に親しくさせていただいている、ほんっとに素敵なアクセサリーをつくる女性で、私も個人的に彼女のファン。
なのに、彼女、一般の方にはいままで販売されていませんでした。ご自身の知り合いの、身の回りの方のみで愛されてきた素敵なアクセサリー。
でも今回「ちょっと、やってみようかなって」と、私にその一般販売ツールのお手伝いをさせてくださるとのこと。
◆光栄で嬉しいお声がけに、腕をならしてPCを開いたところ。
ないんです。
デザインに必要なソフトが一切合切。
目が点になりました。
そうだよ、PC壊れて換えたんだったよ……!(あれは夏のことですが、つまり、そのくらい、ふだんは全然使っていないので)で、あちこちの引き出しをひっくり返して必要書類を探し当て、あわあわしながらインストールしているんですが、なっがいの。待ち時間が。ソフトはさすがいまどき、ディスクではなくて、ダウンロードです。
◆ようやく、インストーラーを立上げ、さあ!思う存分走るがよい!と指令を出したものの、勢いでダッシュし始める私とは違って、一歩一歩を確実に踏み固めていくタイプらしく、パーセンテージの上昇がじつにゆるやか。おまけに、親切なのか嫌がらせなのか「残り106分です」とかなんとか、表示が出る。
私、昔から、こういう時間てだめなんです。
じっとインストーラーのゲージを睨むのとか。古文の教科書を先生が朗読しているのとか。書類をひたすら読み上げる会議とか。
理性ではがんばろうって思うんですが、意識が勝手に脱落して異境へ旅立っちゃう。おいしい塩ラーメン屋さんの行列には、全く苦も無く、並べるんですけど。
◆新しいPCはスペックが低いので、あんまりいろいろなことをさせるとショートするので、他の作業はまるでできないというわけなんです。
今朝は用事があって4時半に起こされたから、待ちながら寝てしまいそうです。早起き上手の友人がいるのですが、この間はとうとう「朝2時に起きて~、」と日課を話していて、それは深夜だと思いました。っていうか、昔働いていた時、忙しい時期はその時間が私の退社時間でした。
人によっても違うのでしょうが、16時と、20時過ぎと、24時過ぎにきっちりお腹が空いて、腹時計って正確なもんだなと感心した、そんなどうしようもない、どうでもいいことを思い出しました。
私の引き出しには大量のお菓子が常備されていたので、夜食を買いそびれてゾンビみたいになっている人がよく、食べ物を求めて訪れていました。遠慮なく、救いの女神と呼んでくれても全然構わなかったのですが、私についたのは「食糧庫」という、ロマンのかけらも感じえない仇名だったのを思い出します。
ええ、時間がかかります。いくつかある超大容量のファイルをダウンロードしたら、再起動。ここもなんだか、いつもよりも時間がかかります。
◆こういう与太話を続けているうちに、やっとインストールが終わりました。
嬉々としてデスクトップに現れたフォルダをあけたら、また「再起動」と「セットアップ.exe」が並んでいて、ほんと、意識が飛びそうになりました。こういう、セットアップ関係の時間って、本当に長いしなにもやれないしどうしようもないですが、どうでもいいことに考えをめぐらしたりする、エアポケットみたいなもんなんだなって、思いました。
懐かしいなあ、食糧庫。ビスコが案外腹持ちがよかった。
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