音。

梅雨に入った。

今年も梅の季節。

だけど、今年は梅に構ってられる余裕はなさそうだ。

月末にはクローズドの講演会をやらせていただく予定も入った。そこに至る打ち合わせも数回。お世話になった方々からのオファー。求めてくださるのだから、なにかお役に立てるのならと、ありがたくお引受けしたが、大丈夫なのか私。

いまはなにより、魂を捧げていることがある。

そこに力を貸してくださり、同じ方向を向いてくださる方がいらっしゃるのは本当にありがたいことで、だからこそ、自分の実力以上のものをお返ししたいと、もろもろ切り捨てながら進んできた(つもり)。進んでいる(つもり)。進む(つもり)。だが肝心の、自分がなかなか成長が遅くて苦しい。

ここ数日は、吐き気が止まらない。

自分の能力不足から、自分で自分を攻撃する悪い癖が始まったようだとニヒルに笑ったりしていたが、肩凝りも一因だったらしい。

通っている整骨院では「また中に鉄板が入ってます」「キカイの体になってます」と叱られ、柔道整復師の先生の手の方がバキッと音をたてている始末。「はやく人間に戻れますように」と毎回施術してくださる先生に感謝だ。

このとおりの支離滅裂な毎日。

音楽をひたすら聴いている。

ギター。ピアノ。ボーカル。サントラ。ジャズ。クラシック。インスト多め。

とくにヘビーローテーションしているのは、アコースティックギターやピアノが多い。

ギタリスト木村大さんのアルバムHEROから♪チェンジ・ザ・ワールド。

木村大さんと、ピアニスト榊原大さんのデュオアルバムRossoNeroから♪アストゥリアス~組曲「スペイン」より。

榊原大さんのアルバムDear Classixから♪夜想曲‐1月‐。

ピアニスト高木正勝さんのアルバムMarginariaから♪marginaria#5。

音ってすごい。

どんなに精神状態がアレでも、瞬時に同じトーンにしてくれる。

言葉を書くときは言葉や声が苦手になる時が多くて、反動みたいに、運転中とか寝る前には歌ものばかり聴いている。

あとなぜか、大好きなヴァイオリンの音が歌ものと同じで、言葉を書くときは聴けない。私にとって、ヴァイオリンの音色は声なんだなと、新たな発見があったりする。

雨音の響く季節。

すべての芸術は音楽の状態に憧れるそうだ。

わたしもなりたい、音楽みたいに。

そのためにはもうひとがんばり。

がんばり。

がんばる。


>>>木村大さん

>>>榊原大さん

>>>高木正勝さん

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