『鍵と魔法と給料泥棒』完結
カクヨムにて連載中の『鍵と魔法と給料泥棒』、おかげさまで完結いたしました。
12月に試行錯誤しながら飛び込んだwebの世界でしたが、あたたかな読者の皆さまに支えていただき、一区切りつけることができました。
コンフェッティとミニュイを私が見かけたのは、もう2年前になるでしょうか、2016年の、ちょうど今頃の季節でした。逢魔が時を少し越え、夜の闇に浸される世界に電灯がぽつりと灯った時です。
その下にいる、少し変わった二人連れに、目が止まりました。
彼らは暗い四ツ辻に立っていて、道に迷っているようでした。次に向かわなければならない場所なのでしょうか、ぼそぼそと会話する中に、パリがどうと聞き取れました。
足元にいるミニュイは今のようなトイプードルの洗練された姿ではなくて、モップの毛を腰ほどまでうずたかく積み上げたようななりで、もぞもぞと動いていました。
そこから帽子や少年など、自在に変幻してみせ、トイプードルの姿におさまると、二人連れはふっと、私の視界から消えたのです。
私は気になって、あの二人連れのことをもっと知りたいと、探るようになりました。
それが、この物語が生れるきっかけとなりました。物語では、パリから始まる彼らの旅を描いています。
パリ、南仏、ノルマンディーと続く彼らの旅、宜しければ覗いてみてくださいね。
『鍵と魔法と給料泥棒』冬森灯/カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884558066
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